こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン21-3の内容をお伝えします。

ホテル代をオーナーが出した

前回に続いて、ベトナムの保険の話から入ります。

アイジュさんが持っている投資用マンションでは、毎月の管理料に建物の保険が込みになっています。説明は一切なく、明細を見て初めて気づいたそうです。それも日系の会社が入っている物件だからで、普通は被害を受けたら泣き寝入り、とのこと。

少し前、アイジュさんの家でブレーカーが燃える火事がありました。電気が止まり、近くのホテルに2泊した。その代金をオーナーが出してくれたんです。秘書に話したら、ありえない、と言われたそうです。ベトナム人同士なら、実家にでも帰ればいいだろうで終わる。3年住んでいて、家をきれいに使う日本人だから出してくれた。

ベトナムでは強い者が偉い、というのがアイジュさんの解釈です。運転が荒いのもそれで、タンクローリーやバスが一番偉くて、車、バイク、歩行者の順。だから譲らない。

ちゃんとしなさい、って何

ヨーロッパは逆で、権利は戦って取るものだという感覚がある。特にフランスです。フランス人と身近に接しているアイジュさんは、それを強く感じるそうです。

日本は弱い立場の人に優しい。そのかわり、ルールを守らない人には異様に厳しい。

アイジュアイジュ
ちゃんとしなさいって何?っていうのが日本で一番強い気がするなぁ。

ゆーさんも、よく考えたら何をどうすればちゃんとしたことになるのか分からない、と笑っていました。

リセットされたあとの10年

話はここから大きくなります。

日本人は空気を共有しているのに、同じ方向は向かない。国がひとつにまとまるのはスポーツくらいで、アイジュさんいわく、自分たちが生きてきた40年で一回もない。

そのかわり、ひっくり返ったあとが強い。明治維新でも、熱くなっていたのは一部の人で、残りの7割くらいはふーんと眺めていた。親戚のおばあちゃんは、戦争の最後の1年は負けると思っていたと話していたそうです。それが一度まっ平らになって、とりあえずやればいいのね、となったときの伸び方がすごい。

アイジュアイジュ
円安で円が紙くずになったりした方が、日本はスーパーになるような気もする。

自分から変えることはしない。洪水が来ても保険で何とかしよう、となる。そこまで含めての話でした。

理由として挙がったのが、外から侵略されたことがほとんどない点です。恐れる相手は第三勢力ではなく、お天道様。豊臣秀吉ほどの権力者でも、朝鮮に渡るだけで一苦労だった。泳いで渡れるドーバー海峡とは違う、という話も出ました。

国内の変な文化には、ゆるい

アイジュさんが面白いと言っていたのは、外の文化には距離を置くのに、国内の変わった文化にはやたら寛容なところです。コスプレもゴスロリも、原宿を歩いていて誰も止めない。

僕からは、日本は神様や妖怪まで萌えキャラにしますよね、と付け足しました。一神教の国ではなかなかできないことです。アイジュさんは、サッカーの神様と呼ばれるのをジーコが受け入れられないと話していたインタビューを思い出していました。

本人は何度も、僕の完全な感覚ですよ、と念を押していました。